転職する目的を明確に
まずは転職する目的を明確にしてください。自分がどのような看護師になりたいのか、指針を決めます。がん看護と一口にいっても内容は多岐に渡るので、がん看護の中でも特にどの分野を中心に学びたいのかを考えておきましょう。がんセンターに転職し、何の仕事をしたいのかを明確にすることが大切です。
情報収集をする
目的の明確化をしたら、次は情報収集に取り組んでください。最初に確認すべきなのが、配属希望が叶うかどうかです。例えば、化学療法看護がしたいのに、手術室に配属されては意味がありません。どの程度希望が叶うのか、希望していない部署に配属される可能性があるのかなどを確認しておきましょう。
併せて確認しておきたいのが教育制度の充実度です。がんセンターで働くだけでスペシャリストになれるわけではありません。自分から学んでいく姿勢が求められますし、そのためには教育制度の充実度がカギになります。がんセンターは規模が大きいので教育制度が整っているケースがほとんどですが、その内容が自分に合っているかを含めて確認しましょう。特に、資格取得を目指している人は確認必須の項目です。
どの分野に強いのか
がんセンターでは多くの専門看護師や認定看護師が活躍しています。様々な分野のスペシャリストがいるので、どの分野の看護師が割合として多いのかを確認しておきましょう。その病院が、どの分野の看護に力を入れているかが分かります。その上で、自分の興味のある分野のスペシャリストが多いがんセンターを選んでください。
残業の頻度を確認
がんセンターを運営しているのは独立行政法人や地方独立行政法人、あるいは県立です。そのため、公務員に近い待遇で働けます。4週8休、祝日、夏季休暇、年末年始休暇など年間120日前後の休日数になります。一方で、残業の有無や頻度は病院によって異なります。特にがんセンターは忙しく、残業が多くなる可能性が高いです。そのため、プライベートの時間を確保したい人は残業の多さを確認しておきましょう。すべてのがんセンターが忙しいわけではなく、残業が少ない部署もあります。がんセンターに転職する際は、月平均の残業時間を調べておくといいでしょう。
なお、給与などの待遇については公務員に近い内容になります。平均的に高水準を保っていますが細かい内容は病院ごとに異なるので、この点についてもしっかり確認しておきましょう。