がんセンターで働いてがん看護を極める!

がんセンターで治療するがんという病気について

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そもそもどんな病気なのか?

そもそもどんな病気なのか?

そもそもがんとはどのような病気なのかについて説明します。がんセンターの仕事に興味のある看護師は今一度確認しておきましょう。

がんとは

がんとは

がんは日本人の死因の多くの割合を占める病気です。75歳未満の年齢調整死亡率は減少していますが、社会全体の高齢化により患者の数は増加しています。ある統計によれば、2人に1人は生きているうちに何らかのがんになるとされており、そういった意味では身近な病気といえるでしょう。
人間の身体には傷ついた遺伝子を修復する機能が備わっていますが、何らかの理由で遺伝子の修復が困難になり、傷が残ったまま細胞が増えることでがんを発症します。喫煙や飲酒、食生活、運動などの生活習慣に深く関わっているため、生活習慣を改善することによって予防できます。しかし、完全に防げるものではなく、発症するメカニズムも未だに解明されていません。なお、一部のがんはウイルス感染が原因となりますが、病気自体は人から人へ感染するものではないことが判明しています。

どの部位にもできる

どの部位にもできる

がんは身体のどの部位にもできる可能性があり、発症した臓器や組織によって大きく3つに分けられます。1つ目は肺や胃、大腸、子宮、卵巣、乳などの上皮細胞にできるものです。2つ目は白血病や悪性リンパ腫、骨髄腫などの造血器にできるがんです。3つ目は骨肉腫や軟骨肉腫、横紋筋肉腫などの非上皮性細胞にできるものです。造血器のがん以外はいずれも塊になって増殖するため、固形腫瘍と呼ばれます。
がん細胞は正常な細胞が何らかの原因で異常な細胞となったもので、必要に応じて増減する正常な細胞とは異なり、勝手に増殖していきます。異常な細胞が大量に増殖することで、本来必要な細胞や組織を壊し身体に害を及ぼします。ただし、正常組織の働きに関与しないものもあり、これは良性腫瘍と呼ばれます。

正常な細胞ががん細胞に変化する

正常な細胞ががん細胞に変化する

正常な細胞が傷つき、時間をかけて段階的にがん細胞に変化していきます。傷つく遺伝子は2種類あり、1つは細胞の増殖を推進する働きを持つもので、これに異常が起こることで細胞の増殖が止まらなくなります。もう1つは細胞の増殖を停止させる働きを持つもので、これが傷つくと増殖に歯止めが効かなくなります。傷のつき方はDNAの暗号に異常が起きる突然変異のケースと、暗号の使われ方が変化してしまうケースがあります。このように正常な細胞が傷ついて増殖し、DNAに異常が発生することでさらに増殖が加速し、がんを発症します。

スキルアップを目指している看護師におすすめ